資産形成の考え方

円貯金にもリスクがある?!

記念すべき初投稿となりますが、まずは投資をしたがらない方々が最も安全と考えているであろう円貯金のリスクについてお話ししていこうと思います!

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円貯金のリスク

さて、突然ですが最もリスクの無い資産運用は、何ですか?と尋ねられたら、何を思い浮かべますか?コツコツ働いて稼いだお金を銀行に預ける事でしょうか?

多くの人はそう考えるかもしれませんが、私は、違うと思います。
貯金にもリスクはあります。ただ、労働者として働いているだけだと、そのリスクが目に見えないだけなのです。

その目に見えないリスクとは、予想できない銀行の破綻でしょうか?
あるいは、口座のハッキングによる資産の盗難被害でしょうか?その可能性もありますが、それではありません。
私が考える貯金の見えないリスクは、インフレの進行や為替の変動です。

どういう事かと言うと。。。

インフレの進行

まずは、インフレの進行からいきましょう。

インフレとは、インフレーションの略で、物やサービスの価格が上昇し、お金自体の価値が下がることです。

現在の日本のインフレ率は、低い水準にありますが、政府は、年率2%まで高めたい意向を示しています。分かり易く、100円のりんごを例にとってみましょう。


仮に年率2%ずつインフレが推移していったとすると。。。

今年100円
1年後100×1.02=102円
2年後100×1.022=104円



30年後100×1.0230=181円


今、100円で買えるりんごが30年後には、なんと181円出さないと買えないことになります。

これは、言い換えると、100÷181≒0.55となり、100円の価値が55%まで落ちたことになります。資産の全てを円の貯金でしか持っていないと、今の資産は、30年後には何もしなくても55%まで低減(45%の目減り)してしまうということです。

ほとんど、半分無くなるわけですね。知らぬ間に。。。頑張って働いて貯めたのにバカバカしいですよね(^^;ただ、良く考えて見ると↑の様なことって、身近で起きていませんか?
昔に比べると同じ金額なのに食品の内容量が減ったとか定食屋の代金が値上げされた等。
いかがですかね?身に覚えありませんか?資産の目減り。。。
少しずつ進行していくので、気づかないのです。
かといって、そのインフレ分をカバーする様に給与のベースが上がるわけでもなく、将来的に年金の支給額が上がるわけでもありません。

そして、給与所得がメインの方は、会社から銀行口座に給与が振り込まれることがほとんどだと思いますが、現在のメガバンクの普通預金の利率は、年率0.001%とほぼ利子が付かないのと等しい状況です。

年2%ずつ資産が減っているのに預金の利子が、0.001%なので銀行に円資産を預けっぱなしにしていると、その目減り分をカバーする事ができないのです。悲しいですが、減っていく一方なのです。

これが、貯金の見えないリスクの一つ目です。

為替の変動

では、次は、為替の変動の方にいきましょう。
円高や円安と言う様な言葉は、ニュースでもよく耳にするし、昔社会科で習った記憶があると言う人も多いかと思います。円の価値が他国通貨に対して高いか安いかということでしたね。

もし、日本にしか住んでおらず、資産が円貯金のみだとします。

外貨預金やFXをしていなければ為替の変動は資産に影響を与えないと思いますか?

これも、なかなか目に見えてこないリスクだと思いますが、ばっちり影響を受けています(^^;
インフレと同じように気付いていないだけで。。。

現在の世界の基軸通貨は、米ドルです。世界の通貨の高い、安いは、米ドルが基準となります。するとどうでしょう?円安(米ドルに対して円が安い)になると、円の資産が目減りすると思いませんか?

例えば、1米ドル100円の時に100万円の資産を持っていたとしましょう。

それが、1米ドル120円となったとすると100÷120=0.83となり1米ドル100円だった時に100万円分の資産価値があった貯金が当時と比べると83万円相当となってしまいます。

この様に言われてもピンときませんよね?為替が変動しようと円だけで見た数字の上での100万円は、100万円ですから。

具体例を出して説明します。
1米ドル100円の時に10万米ドルの外車を買おうとします。円で言うと1000万円の価値があります。

10万米ドル(1000万円):1米ドル=100円

しかし、買うか悩んでいるうちに1米ドル120円になってしまったとします。

するとどうでしょう、10万米ドル準備するのに10万米ドル×120円/米ドル=1200万円必要になります。

10万米ドル(1200万円):1米ドル=120円

1米ドル100円の時に1000万円の価値があったものが1米ドル120円になると1200万円の価値になっていることが分かると思います。

そんな高級外車買わないから関係ない?(^^;
いいえ。これは、高級外車を買う人だけでなく、身近な物すべてに関係してきます。

日本は、輸入大国です。食料の原材料からエネルギーや物を作るための材料等あらゆるものが輸入に頼っています。
円安になると海外からそれらを買ってくるのによりたくさんのお金が必要になります。

そうすると、日本国内のメーカーや販社は仕入れにお金がかかった分、売値を高くします。それによって、色々な物の値段が上がります。

労働によるお給料は上がらないのに(笑)この様にして、実質的に資産の目減りが発生します。気づかないうちに。。。

為替はインフレと違って上下するので、資産が目減りし続けるというわけではありませんが、円安に乗じて一度値上げされたものは、メーカーや販社もなかなか下げることはないですし。。。

(ただし、輸出には有利になるので一概に”円安=悪”ではないので、そこは勘違いされないように)

まとめ

いかがだったでしょうか?
すでに投資を行っている方にとっては、当たり前の話だったかもしれませんが、円貯金が絶対的な資産運用と考えている多くの給与所得の方々にとっては、驚く内容だったのではないでしょうか?

円は非常に信頼できる資産です。しかし、それが裏目に出ていて、貯金以外の投資や資産運用を真面目に考える日本人は少ないようです。

また、日本はこうしたお金の仕組みをしっかりと学校では教えてくれません。当然でしょうね。全員が資本主義の仕組みをしっかり身に付けてしまったら労働者が減ってしまいますからね。そうなると経営者や富裕層にしてみたら困りますから。

それに、優秀な人が労働者として良く働き、日本の国力が高水準で維持されているのも事実なので国全体としてみたら間違ってはいないのかもしれませんが(^^;

しかし、上記を読んでいただけたのならば、少なくとも年利2%以上で、資産運用できないと現状維持すら難しいことがお分かりになったと思います。
我々の世代は、特にバブルの様に給料がどんどん上がっていくわけでもなく、超少子高齢化による労働人口減少により年金も満足に貰えない可能性が大いにあります。そのため、これからは労働者であっても自分自身で資産形成を行っていく時代であると、私は考えています。
        
とはいっても、じゃあ、何をすればいいか分からないというのが正直なところだと思います。

それに、私と同じような家庭持ちサラリーマンの場合、今更ゼロから投資の勉強をする時間もなければ、ましてやチャートに張り付いてトレードする時間もなかなか捻出できないと思います。
                          
私も本業が忙しい時は、朝7時に家を出て23時に帰宅は当たり前ですし、休日は家族との時間も確保しなければなりません。更には、株式やFX市場も我々サラリーマンと同じ平日開場ですから、休日に時間が捻出できたとしても実際に稼ぐことはできませんしね(^^;

いよいよ困りましたね~(笑)

そこで、私は上記の様な状況でもしっかりと利益は出しつつも極力放置できる資産運用の方法を模索していくことにしました。私が実践している状況や私が注目する方法を今後、少しずつ紹介していきたいと思っておりますので、本ブログに興味を持っていただけた方々の参考になればと考えています。