今回は、国内ブローカーでトラリピをするデメリットと海外ブローカーでグリッドトレードをするメリットについてお話ししたいと思います。
ちなみに、トラリピとは、↓こんなやつです。
引用元:株式会社マネースクエア
正式にはトラップリピートイフダンと言います。
多数のポジションを一定幅で取っていくトレードです。
トラリピ以外にも類似サービスで、ループイフダンやiサイクル注文等がありますが、代表としてトラリピをテーマアップして説明いたします。
これら、リピート系、連続注文系併せて一般的にグリッドトレードと言う手法になります。
相場が読めなくても低ロットで時間を掛ければ、放っておいてもある程度勝てるのがメリットです。
しかし、この手法は多くのポジションを持つため、手数料やスワップがかなり効いてきます。
加えて、上図の様な理想的なレンジ相場はありませんので、実際は大きな含み損を抱えながら運用することになります。
結論から申し上げると国内トラリピは、初心者と利益が330万円を超えない方にはメリットはありません。EAを使って海外ブローカーで行った方が断然良いです。
Contents
国内トラリピのデメリット
マネースクエアでトラリピを行った場合の主なデメリットは、下記の通りです。
- スプレッドが恐ろしく広い
(一般的なブローカーのスプレッドの10倍近い) - 最大レバレッジが低いため、トレードに大金が必要
- 最低取引通貨量が多いため、トレードに大金が必要
- 選択できる通貨ペアが少ない
- ゼロカットがない
それぞれについて、細かく説明して行きます。
スプレッドが恐ろしく広い
通貨ペア | マネースクエアスプレッド(平均) | XMスプレッド(平均) |
USDJPY | 4.0pips | 1.8pips |
EURUSD | 4.0pips | 1.7pips |
EURJPY | 5.0pips | 2.6pips |
AUDJPY | 6.0pips | 3.0pips |
GBPJPY | 7.0pips | 3.8pips |
スプレッドとは、売値と買値の差分です。例えば、通貨をユーザーが買った瞬間に売ろうとすると買値より安くなっています。この差がスプレッドと呼ばれるもので、ブローカーの手数料になります。
スプレッドが広いほど、手数料が高いと言えます。
それを踏まえて、上表をご覧ください。
マネースクエアのスプレッドを調べてみると大体上記の様になっており、XMと比較してみてもその差は歴然ですね。……と言うか、手数料取り過ぎですね(^^;
XMは海外ブローカーの中でも比較的スプレッドが広い部類なのですが、マネースクエアはその2倍近くにも上ります。以前は、これプラス別途手数料が取られていて(後程説明します)、その差は9倍程でした。これでは、トレードしても全然利益が出ないでしょう。
具体的な計算結果を下表にまとめてみました。
ブローカー | マネースクエア | XM | ||
取引通貨 | USDJPY | USDJPY | ||
取引通貨量 | 1000通貨 | 1000通貨 | ||
値幅 | 30pips | 300円 | 30pips | 300円 |
スプレッド | 4pips | -40円 | 1.8pips | -18円 |
実利益 | 27pips | 260円 | 28.2pips | 282円 |
マネースクエアでUSDJPY1000通貨の取引で、30pipsの値幅を取れたとしましょう。300円の利益のはずですが、スプレッドが4pipsのため実利益が260円となります。
対して、XMであればスプレッド1.8pipsなので、実利益は282円残ります。
このパターンでは、マネースクエアでは利益の13%、XMでは6%スプレッド分が引かれているのがお分かりになると思います。XM(詳細はこちら)を使った方がスプレッドを半減させられるのがお分かりになると思います。
ブローカー変えるだけで、これだけ大きく差が出ます。
1取引でこの差です。
ましてや、取引回数が数百回、数千回に上るトラリピであれば、どれだけ損をするか想像に容易いでしょう。
当ブログで配布しているBarrageOwl(詳細はこちら)を使えば、XMでトラリピの様なトレードを行う事も可能です!(【BarrageOwl】の入手先⇒運用システム配布)
そして、もう一つ注意してほしい事があります。
一時期話題になったマネースクエアの手数料無料についてです。
手数料が無料になったと大々的に宣伝していましたが、上記のかなり広いスプレッドに変わりはないので、手放しで喜べるわけではありません。
元が高すぎただけです。
海外ブローカー(XM)と比べるとあり得ない程、スプレッドが広いのには変わりありませんので。
と言うか、今まで、あれだけ広いスプレッドに加えて手数料も取ってたのかよ。。。と言いたいですね(^^;
国内ブローカーだと、ユーザーが少ないから手数料を取らざるを得ないのでしょうかね。。。
なので、「今までネックだった手数料が無料になって問題が解決された!」とか言って国内トラリピを勧めているアフィリエイターがいても良く考えて安易に飛び付かないようにしてください。
彼らは基本広告料目当てなので、自分が宣伝したいもの以上に良いものがあっても、それについては言及しませんので!
結局、アフィリエイターの養分になるだけなので、耳を傾ける必要はありません。
しっかり考えてベストな選択をしましょう!
最大レバレッジが低いため、トレードに大金が必要
こちらの記事に記載の通りです。
マネースクエアは国内ブローカーのため最大レバレッジは25倍、XMは海外ブローカーのため888倍まで引き上げられます。
最大レバレッジは、大きければ大きいほど有利です。
少ない資金でトレードが始められるので、むしろ初心者向きともいえます。
“レバレッジが高い=危険”は、完全に間違った認識です。
闇雲にレバレッジが高い海外ブローカーはリスクが高いと思っている方がいるとすれば、実効レバレッジと最大レバレッジの違いを理解していない事になります。
(最大レバレッジと実効レバレッジの違いについては、こちら)
国内の方がレバレッジが低くて安全とか言って国内ブローカーを勧めているアフィリエイターがいたとしたら、疑ってかかった方が良いです。
それは、広告料目当てのペテン師かただの無知のどちらかでしかないので!
最低取引通貨量が多いため、トレードに大金が必要
マネースクエアとXMの最低取引通貨量の比較は、下表の通りです。
マネースクエア | XM(マイクロ) | |
最低取引通貨量 | 1,000通貨※ | 10通貨 |
※ZARJPY、MXNJPYは、10,000通貨
最低取引通貨量が多いとトレードを行うためにその分大金を準備しないといけないので、少ない方が断然有利です。
最低取引通貨量が少なければ複利運用もし易いし、お試しで少量取引から始めることもできるので、資金効率とリスクの双方の観点からもXMの方が優れています。
最低取引通貨量が多くて良いことはユーザーサイドからは何もありません。
選択できる通貨ペアが少ない
マネースクエアとXMの取引可能通貨ペア数の比較は、下表の通りです。
マネースクエア | XM | |
通貨ペア数 | 12通貨ペア | 57通貨ペア |
CDF銘柄数 | 4銘柄 | 50銘柄 |
圧倒的にXMの方が環境が整っているのが分かると思います。
リスクヘッジのためにポートフォリオを組む上で、選択肢が沢山ある方が当然ながら有利です。
それに、マネースクエアの12通貨って、ほとんど主要通貨しかないんじゃないかと思います。
トラリピの特性上、レンジ相場が好ましいはずなのにトレンドが出やすい主要通貨ばかりなのはサービスの性質と逆行しているように感じます。
トラリピはレンジ相場の方が好ましいので、本来であれば、スプレッドが馬鹿みたいに高くなければマイナー通貨同士の方が向いている傾向にあります。
なのにやらないっていうのは、ユーザーに大勝ちされると困るからなんでしょうね。
ゼロカットがない
これは、国内ブローカー全般に言えますが、ゼロカットがないのは致命的でしょう。
(詳細はこちら)
これこそハイリスクです。
車で例えるなら自分が事故に遭う確率は低いから自動車保険に入らなくても良いと言っているのと同じ様なものです。
万が一の時に全てを失います。FXによる借金は破産もできないので、ゼロカットがないのは本当に危険です。
FXには、追証と言うものがあります。
急に相場が大きく変動し、マイナス側に行った時に強制ロスカットが間に合わず、口座資金がゼロを超えてマイナスになり、そのマイナス分を請求されるというものです。
ゼロカットがあれば最悪でも入金分がゼロになるだけで、マイナス分は請求されませんが、ゼロカットがないとマイナス分を追加請求されて大きな借金を背負うことにもなりかねません。
リーマンショックの時もそうですが、大きく相場が動くときがいつ来るかなんて分からないので、基本的にゼロカットが無い所でのトレードなんて危なくてする物ではありません。
知ってか知らずか、ここら辺の説明をせずに広告活動する初心者狙いのアフィリエイターが多い事。。。
まとめ
以下の5つのポイントから国内ブローカーを使用してトラリピするメリットはありません。
- スプレッド(手数料):M2J>XM
- 最大レバレッジ :M2J<XM
- 最低取引通貨量 :M2J>XM
- 通貨ペア数 :M2J<XM
- ゼロカット :M2Jなし、XMあり
※国内ブローカー代表:マネースクエア=M2J、海外ブローカー代表:XM
今回は、国内ブローカー代表でマネースクエアを挙げましたが、他の国内ブローカーも海外ブローカーと比べると大体同じです。
国内ブローカーが海外ブローカーよりも優れている点は、ほとんどありません。
強いて挙げるとすれば、国内ブローカーが海外ブローカーと比べてメリットがある点は、損失の繰り越しができる事と税率が利益に関わらず一律20%と言う事くらいです。
その他のデメリットの方が大き過ぎて、あえて利用する理由にはなりませんが。。。
更に、冒頭でも記載した通り330万円を超える利益を出さなければ海外ブローカーの方が税率が20%以下と少なくなるので、こちらもメリットとは言い難いでしょう。
トラリピを例として同じことをするにしても海外ブローカー(XM)を選択した方がローリスクハイリターンになります。
これはトラリピに限った話ではなく、トレード全般に言えます。
・グリッドトレードをするならM2JよりXM
・国内よりも海外ブローカーを利用した方がローリスクハイリターン
・特にXMがおすすめ